「光の子どもの家」は家庭に事情があって、家族と共に暮らすことが出来なくなった子どもたちの「家」としてつくられました。「光の子として歩みなさい」という聖書の言葉から名付けられたこの家は、子どもたちが様々な困難を訓練に変えて乗り越え、やがて互いに輝き合えるようにとの祈りが込められています。それぞれの家で一緒に暮らす人たちを家族といいます。だから光の子どもの家で暮らす者たちは、みんな家族なのです。
児童養護施設は原則として2歳以上の子どもたちに関わります。幼く小さいときの関わりは生涯にわたり影響を与えます。それ故、関わる大人はその生涯の責任を問われます。人はそれぞれ寂しさや悩みを抱えて生きています。
そのような問題を隣り合いながら解決していく仲間・家族の家として、光の子どもの家はあります。
子どもたちが持つ未来とその可能性を信じ続けながら、受けてきた過去の問題を共に解決し、子どもたちの安心と安全を確保するために力を尽くします。この今を大切にして未来を望み、そして、生まれたこと、出会えたことを喜び合えるようにしていきます。
子どもたちは泣くことも出来ないような絶望的な状態で、光の子どもの家にやってきます。それでも、やがて喜びと希望に満ちて羽ばたくことが出来るように祈り信じ続けて関わります。
この国に生まれた全ての子どもたちのために祈ります
私たちを用い、毎日の豊かな食事を子どもたちと楽しむことが出来るようにしてください
子どもたちに与えられた苦難や困難を克服し、愛と平和と喜びを味わい、知ることが出来ますように
主よ わたしを平和の器とならせてください
憎しみがあるところに愛を
争いのあるところにゆるしを
分裂には一致を
疑いのあるところに信仰を
あやまりがあるところに真理を
望みなきところに希望を
暗きには光をもたらすものとしてください
主よ なぐさめられるよりも人々をなぐさめるものにしてください
理解されることよりも 理解するものに
愛されることよりも 人々を愛するものとならせてください
それは わたしが自ら与えることにより受け
ゆるすことによってゆるされ
自分の体をささげ 死ぬことによって
永遠の命を得ることができるからです
主キリストによって
アーメン
−アシジのフランシスコの祈り−
児童養護施設「光の子どもの家」は、1982年秋、開拓伝道期の日本キリスト教団東大宮教会で原田 史郎、多恵子牧師と田中 郁夫、竹花 信恵、菅原 哲男が「教会−聖書で語られる言葉を証する働きとして用いられたい。言葉による約束は肉体(行動)を通して顕される」との熱心な祈りから、設立への第一歩を踏み出す勇気を得たものである。
映画「隣る人」
Web Siteはこちらから
http://www.tonaru-hito.com/
光の子どもの家は 聖書で語られることばの受肉の結果として
用いられたいという祈りの中から、与えられ生み出されたものである
光の子どもの家は 子どものための子どもの施設であるために、
大人が選択しなければならないとき、もっとも困難な方法を選択できるように
光の子どもの家から、出来る限り職場性や
仕事であるという意識を排除していく
子どもは人として尊重されるものであることを具現化していく
子どもは暮らしの中で育っていく。暮らしの内容を確かめながら、さらに向上させていく。子どもたちがここから自立し、社会人となってから出会う困難は、私たちの想像を超えることだろう。そんな時、彼らが帰ってきてゆっくりと休み、また歩み出せるよう様に、光の子どもの家は彼らの実家となっていく。
絶望し、泣いて子どもたちは光の子どもの家にやってくる
出発のときには笑顔で、希望を持って、
自分の生を受けとめ、喜んで歩み出せるようであってほしい
暮らしの中で、その子どもと同じ境涯だったら
その子のように存在できるだろうかと、自らを省みながら関わっていく
失敗を赦し合いながら、反抗を受け入れていく
そして、子どもの親たちと共同して生活を紡いでいく
陽だまりのようなぬくもりで子どもを包もうとする意思をいつも確かにしよう。いい時も悪い時も、暮らしの中で隣り合い、子ども本来の姿を抱きしめようとする大人たちであろうとする…
児童養護施設「光の子どもの家」は、人を育む「大きな揺りかご」となりたい。
社会福祉法人 児童養護施設 光の子どもの家
〒349-1155 埼玉県加須市砂原277
TEL 0480-72-3883 FAX 0480-72-6649